2018年はロッシーニから!

明けましておめでとうございます、今年はロッシーニ没後150周年です。

 

 

めったに遭遇出来ない記念の年に、新年最初の本番が日本ロッシーニ協会の演奏会ということで、オール・ロッシーニ・プログラムで今年はスタートです!(ちなみにロッシーニの没年は1868年、日本の明治元年にあたります。)

 

 

このコンサートはロッシーニ以外にもう一人、故人を偲ぶ機会にもなっています。昨年3月に他界されたロッシーニ研究の世界的権威であり、藤原歌劇団をはじめ日本でも指揮活動や公開クリニックなどでご活躍されたアルベルト・ゼッダ先生へのオマージュでもあるのです。出演するソリスト4人はそれぞれゼッダ先生から薫陶を受けた歌手たちであり、その意思を受け継ぎながらこれからもロッシーニの魅力を伝えていく使命も感じています。

 

 

今回自分が歌う5作品の内で、特に「ランスへの旅」は2007年のペーザロ(ロッシーニ・フェスティヴァル)でゼッダ先生から最初にして最も長い時間指導を受け、さらに日本では直接先生の指揮で上演する機会を頂いた思い入れの強い曲です。また、ロッシーニ・フェスティヴァルのオーディションで歌った「幸せな間違い」のアリアを、その時以来(日本では初めて)本当に久しぶりに歌わせて頂きます。

 

どの曲も自分にとっては難易度の高いものばかりなので、お正月気分もそこそこに6日の本番に向けて慎重に仕上げの調整中です。素晴らしい共演者の皆さんと大好きなロッシーニの世界を存分にお届けできたらと思います、めくるめく超絶技巧と”声の饗宴”を楽しみにどうぞ浜離宮ホールへお越し下さい!

 

 

(※写真は今回自分が歌う5作品のスコア。今や世界中で上演可能となったロッシーニ作品の楽譜の改訂編纂にもゼッダ先生が深く関わっています。なお、コンサートに全部持って行くのはあまりにも重すぎるので、必要なページだけコピーしました…)