夏、スタート!~収穫の秋を迎えるために~

今日から夏休みですね。愛知県も厳しい暑さが続き、苦手なエアコンもフル稼働です。

 

他の多くの職業と同じく、我々オペラ歌手稼業にも「夏休み」なるものの概念は無く…..(笑)比較的少ない時期とはいえ断続的にコンサート出演もあるので、イタリアはじめ欧米文化のような長期のバカンスは望めませんね。もちろん、人によっては計画的に数週間から一ヶ月余りの夏休みを取って思い思いの夏を過ごすオペラ歌手もおられると思いますが、或いはそういうことも可能な職業という意味では、やはり珍しい職種なのかもしれませんね。(ホントはイタリアに行きたいのです!泣)

 

 

秋冬のコンサートシーズンに向けて、実は毎年この時期は大事な「準備期間」となっています。最近気付いたのですが、自分の場合は日本の四季と同じくだいたい3ヶ月を目安にそれぞれの作品の準備をしているようで(もちろん、すでに演奏した曲と全くの新曲とでは準備の具合は異なりますが)、今だと10~11月に上演が予定されている曲に「取り掛かろうかな、取り掛からなきゃな……」という心境になります。従って、大学の前期授業が終了する7月末で大学講師のお仕事がひと段落するのと入れ替わるように、今度は楽譜漬けの日々が始まるわけです。でも、落ち着いて音楽と自分の声に向き合えるこの時期が大好きです。

 

 

9月と11月に予定される日本語上演の「魔笛」(8月下旬から数週間、また東京のウィークリーマンションに缶詰めです!)、複数の宗教曲作品、決して専門分野ではないフランス歌曲や日本語の歌など、特に今年の秋は新しい曲との出会いが目白押しとなっています。作品の誕生から現代まで長い年月を生きてなお世界中で上演される、「クラシック」の名曲を演奏出来る機会に心から感謝しつつ、自分が出来る限りの準備をして本番を迎えたいと思います。

 

(※写真はここ数日間カバンに入っている楽譜の皆さん。)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

来週水曜日の23日は豊橋市にあるフランス料理店「ボン・ファン」でランチタイムコンサートです。一昨年に続いて再び演奏させて頂くことになりました。ピアニストの釣由美さんと二人で、お馴染みの日本の歌やカンツォーネで楽しい時間をお届けできたらと思います。豊橋の皆さま、たくさんのご予約ありがとうございます!どうぞお楽しみに!!