熱演の男声合唱団は平均78.5歳!

4/24(日)はボイトレと副指揮でご縁の長い男声コーラスさんの定期演奏会でした。

 

 

コロナ禍で練習も中断と再会を幾度も繰り返し、今年創立30周年を迎える経験豊富なこのメンネルコーァ東海合唱団をもってしても、度重なる予想外な合唱環境の変化や諸々の歌唱制限に翻弄されつつ、それでも幾多の課題を乗り越えてようやくこの日の本番に辿り着きました。今回の演奏会のテーマの「水」にふさわしく(?)、演奏会当日の満開のツツジを濡らす雨がこれまでの様々な苦難を洗い流してくれるようでした。

 

 

合唱が盛んな名古屋、東海地方全体を見渡してもおそらくトップクラスの高齢(シニア)合唱団だと思いますが、この日のオープニングで初代団長がスピーチで「平均78.5歳」とお話した時は客席から大きな驚きの声が上がりました。この時はまだ演奏前でしたが、一曲目が終わった時、そして全てのプログラムが完了した時の拍手には、おそらく年齢への感嘆と尊敬の思いがこもっていたように感じました。見た目はみんな”しっかりお爺ちゃん”、でも聴こえる歌声は若々しく美しく…いま風で言うところの「ギャップ萌え」ですね!(ちなみに、団員の半数以上が80代です。皆さん普段はそれぞれ年相応の佇まいなのですが、歌う時は信じられないくらいお元気なのです!)

 

 

団員さんのほとんどは前回の本番から数年ぶりのステージ経験となり、本番で衣装を着ることやお客様からの大きな拍手にも戸惑うほどブランクもあったかもしれませんが、プログラムを進めるごとに持ち前の老獪(ろうかい)さを発揮されて、アカペラの唱歌から流行歌、男声合唱曲の名曲から混声合唱(兄妹関係団体のラニマ・コラーレさんが共演。こちら、なんと平均年齢はメンネルコーァより一歳上!!)での外国曲まで、幅広いジャンルの曲をものともせずそれぞれ情熱的かつ丁寧に歌唱披露されました。

 

 

コロナ禍で残念ながらマスク着用での本番でしたが、それもまたこの時代に歌った証として長い人生経験の1ページに刻まれることと思います。歌った言語は日本語、ラテン語、ドイツ語、フランス語、英語の5ヵ国語に上り、常任指揮者であり作曲家である北浦恒人先生作のオリジナル曲(再演)もアンコールで歌われました。いくつになっても新しい事にチャレンジし、粛々と経験を重ねられる団員皆さんからは本当に学ぶところが大きいです。およそ20年にわたってご縁が続いていますが、ここまで来たら”平均80歳”のメンネルコーァ東海の歌声も是非聴かせて欲しいと思います!

 

 

全5ステージの内、憚りながら最初の1ステージを指揮させて頂きました。歌い手なので指揮すること自体にはあまり積極的ではないのですが、長い期間をかけて団員の皆さんと一緒に音楽を作っていく”過程”は他に変え難い素晴らしい体験です。特に日本語の発音やニュアンスなど、歌手として自分が歌うための「糧」の多くはメンネルコーァで培われたものです。次回定期演奏会では団員の負担を考慮してステージ数を削減するため副指揮者の自分が客前で指揮することはもうありませんが、練習を通してこれからも色んなことを団員の皆さんから学んでいきたいと思います。メンネルコーァ東海団員皆様、本番までどうもありがとうございました!

 

 

ご多忙の中、いつも懇切丁寧に指導して下さいました北浦先生、楽譜の下読みやパート練習など一番根気と手間のかかる部分を担当してくれた堀先生、そして素晴らしいピアノ伴奏で練習でも本番でも支えてくれた永野先生(本番ではテノールソロの伴奏でも熱演して下さいました!)の三人の先生方にも心から御礼申し上げます。全員団員よりも若い指導者陣、これからもどうぞよろしくお願い致します!

 

 

[追記]

終演後は荷物を自宅に置いたらすぐ新幹線で東京へ。6月のオペラ公演が終わるまで2ヶ月間は名古屋に戻らないので合唱指導にもしばらく参加できません。打ち上げが自粛され、終演後に慌ただしく会場内で簡単な散会式があっただけでしたので、団員向けの感想や御礼をこのブログでお伝えする感じになってしまいました。一般読者の皆様にはどうかご容赦下さい。(超高齢化の団だけに、残念ながら今回の演奏会を最後に退団される団員さんもいらっしゃるかも…と、直接お顔を見てお別れ出来ない寂しさや申し訳なさもあって長々と文章を書かせて頂きました。)