Gloria a 新潟!Gloria a 柏崎!

新潟県柏崎市の演奏会は大盛況でした!

 

柏崎市は数年前から地元の原発が稼働停止中ということもあって、それ以前に比べると少し街の賑わいが減衰したという話を本番前日に食事したお店の人から聞き及びましたが、当日は約1,000人のホールがほぼ満席で、ステージ上も客席も熱気に溢れたコンサートとなりました!

 

 

新潟県出身の出演者の皆さん、特にカラフ役の笛田博昭氏が旗振り役となって今回のカンパニーを牽引してくれました。地元新潟のオーケストラ、合唱団と一緒にイタリアオペラ最大級の作品の音楽を力いっぱい演奏して来ました。「トゥーランドット」は一幕冒頭から三幕最後の幕切れに至るまでその音楽のスケールの大きさが聴きどころですが、本来のオペラ公演ならピットに入っているはずのオーケストラがステージ上にいるため普段以上に音量も大きく、聴きに来たお客様にはまさにフルサイズのオペラ音楽の魅力を楽しんでもらえたことと思います。この作品のコンサート形式での上演は珍しいため、歌手の我々にとっても貴重な機会になりました。

 

 

各幕が終わるごとに大きな拍手が続き、カーテンコールも何度も繰り返させてもらいました。本当に素晴らしいソリスト皆さん、マエストロとオーケストラ、合唱団と最高の時間を楽しませて頂きました。オペラの最後に合唱団が歌う歌詞は”Gloria a te, gloria a te (栄光をあなたに、栄光をあなたに!)”というものですが、舞台袖でそれを聴きながら心の中で「栄光を新潟に!栄光を柏崎に!」と思っていました。いつかまた再演されないかなぁ、されたらいいなぁ、と願いつつ、心地よい疲労感と共に東京に戻りました。また地方都市でもこうした素晴らしい音楽芸術を提供出来る機会が増えるよう願っています。関係者皆さまありがとうございました!

 

 

 

(※写真上:ゲネプロの様子。舞台は出演者、演奏者たちでいっぱいです!    下左:終演後のバックヤードでキャスト皆さん、マエストロ、合唱指揮者さんたちと。   下中:柏崎駅への信越本線は二両編成でした。   下左:本番前日の日替わりランチ。この日はイワシ、おでん、貝のお味噌汁、緑野菜のおひたしと漬物。夜は連日刺身や煮魚などを満喫、お魚が美味しかったのと、とにかくお米が最高でした!)