オケ合わせ風景

昨日はいよいよ最後の共演者、広島交響楽団さんとのリハーサルでした!

 

2009年以来、16年ぶりの”広響(ひろきょう)”さんとの共演となりますが、若い演奏者さんが多くて驚きました!(自分が歳を重ねただけ?)演奏もフレッシュで機動性が優れていて、まさにロッシーニにぴったりなサウンドでした。もちろん、ロッシーニとこの作品に精通されている園田マエストロのお力に寄るところも大きいでしょうね。

 

 

いくつか数えられる「オペラの定義」の中には、”オーケストラ伴奏で演奏される”という要素も有るのですが、オペラ歌手としてはやはりオーケストラと一緒に歌う時は特に幸せですね。まさに水を得た魚、この日もキャスト皆さんが素晴らしい歌声を披露されていました。そしてあらためて、ロッシーニの音楽は素晴らしいと感じました!!

 

 

日本ではほとんどのコンサートや、時にはオペラ公演と銘打った本番でさえもピアノ伴奏で歌うことが多いですね。本来オペラ歌手はオーケストラの伴奏の中で歌う声楽技術を養うものですが、実際はその機会が極めて少ないのが日本の声楽界の現状です。でも今は東京に限らず全国各地に素晴らしい技術のあるオーケストラプレーヤーが沢山いらっしゃるので、いつか将来、もっと頻繁にオペラ歌手がオーケストラと一緒に歌える環境が広がるといいなと思います。デジタルやAIのジャンルが急速に普及していく今こそ、アナログなクラシックの歌声やオーケストラの魅力が際立つかもしれませんね!

 

 

(※写真左上:斜め前からの風景!   右上:斜め後ろからの風景!   下:真っ正面からの風景! 笑)