岐阜グランドホテルのチャペルでのコンサートが終わりました。
残響豊かなチャペルに50人のお客様をお迎えして、ギター弾き歌いによる約1時間半のワンマンコンサートでした。アリアや外国曲が半分を占めるプログラムにも関わらず、全体の7〜8割を日本語で歌って来ました(「セビリアの理髪師」のアリアや「魅惑のワルツ」などは1番を日本語で、2番を原語で、というように歌い分けました)が、せっかくなので全ての日本語歌詞を印刷したプリントを作ってお客様一人ひとりに配布して、歌詞を見ながらじっくりと歌を聞いてもらいました。時には一緒に口ずさんでくれたりして嬉しかったですね、でもアンコールで歌った「オ・ソーレ・ミーオ (=イタリア語)」が結局この日一番の拍手をもらいました!(笑)
大学生の時からおよそ10年間、この日の会場と同じような結婚式場のチャペルで聖歌隊のアルバイトをしていたので、当時を思い出してとても懐かしかったです。時を経て、こうしてギター片手にオペラ歌手としてチャペルでソロコンサートを開くようになるとは夢にも思っていませんでしたね!入退場の時には会場真ん中の”バージンロード”を歩いたのですが、本来なら新郎新婦が揃って歩くところを1人で歩いた上に、ギターを持ってる自分の姿がなんだかおかしくてついつい笑ってしまいました。
まるで”お風呂のようによく響く”会場の中で、クラシックギターの繊細な音色も併せて、お客様にはテノールの声とそれぞれの楽曲の魅力を存分に味わって頂きました。オペラや普通の声楽コンサートの派手やかなステージの雰囲気とは違って、弱音を活かしたしっとりとした曲想の多いプログラムはギター弾き歌いのコンサートならではの自分の楽しみですし、曲間の”ゆる〜いトーク”もお客さんとの距離がいつも以上に近くなる感じがしますね。ご当地ソングの「長良川艶歌」も盛り上がってもらえてホッとしました!
今月もう一度ギター弾き歌いのワンマンコンサートがあるのですが、こちらは故郷山口県での開催です。爪の手入れをしながら引き続き練習に励みたいと思います。岐阜グランドホテルさん、ご来場頂いた皆様、素晴らしい機会を頂きありがとうございました!