古希を越えてなお

土曜日は岐阜県大垣市でソプラノリサイタルのゲスト出演でした。

 

この日の主役、主催者の清水啓子さんは70歳を越えても益々精力的に活動されていて、コロナ禍前に初めて舞台をご一緒させて頂いたご縁から今回の出演となりました。そのご年齢や小柄なお体からは想像できない程のエネルギーをお待ちで、この日のリサイタルも本格的な日本歌曲からイタリアのベルカント作品、そして「椿姫」のアリアや二重唱という”王道”とも言うべきご立派なプログラムを完遂されました。

 

 

大垣市のスイトピアセンター音楽堂はとても豊かな響きのホールで、弱音でもよく声が通り、フォルテの強い音でも耳障りになりにくいという素晴らしい会場です。こんな立派なホールで、自分がいつか清水さんのような年齢になった時に果たして人前で歌うことが出来るだろうかと想像しても決してそう思えず、この日は一日中清水さんへの尊敬の念でいっぱいでした。

 

 

合唱と違って、たった一人で沢山の聴衆と対峙して歌を歌うために必要な精神力、歌唱の技術力はやはり日々のご努力の賜物だと思います。50年以上も歌や音楽に向き合われて来られた方と同じ舞台で歌えてとても嬉しく、大いに刺激を受けました。歌の勉強は一生ですね!

 

 

 

(※写真上:終演直後のバックヤードで、ピアニストの秀平雄二さんと。無事やり遂げた安堵感からか、三人とも良い笑顔です!  中:スタッフさんやご家族の方を交えての打ち上げにて。  下:打ち上げのお店で食べた、色とりどりの田楽豆腐。)