東京で教え子たちとの舞台

12日は門下生出演による発表会兼コンサートでした。

 

18時に開演して終了したのは21時頃。本番全体のおよそ半分を発表会(=自分のための成果発表)、残り半分をコンサート(=お客様向け)という二段構えのような構成にしたのでそれなりのボリュームになりました。「とにかく懐かしいメンバーで東京に集まって、久しぶりに楽しくみんなでホールで歌おう」というのがそもそも動機でしたので、普通の発表会なら1〜2曲程度のソロで終わるところ、出演者それぞれ平均7〜8曲、多い人は10曲も一晩のコンサートで歌うことが出来ました。特に、コロナ禍の影響もあって人前で歌う機会が少なくなっていた出演者にとっては”お腹いっぱい”歌えたことと思います!(笑)

 

 

可能な限りなるべく客席で聴きましたが(自分も出演したのでステージと行き来しながらでしたが)、やはりホールで響く生の声を聴くのはいいものですね。人間の声の魅力にあらためて惹き込まれましたし、色んな歌のジャンルがある中で電気を通さないクラシックの発声ならではの素晴らしさを再認識出来ました。ホールのこの環境の中でどうやってその魅力を最大限に発揮出来るか、そのためにどういう技術を習得するべきか、などを頭に巡らせながら、ホールで久しぶりに聴く門下生たちの声に耳を傾け続けました。(そのため、ものすごく疲れました…笑)

 

 

それぞれのペースで歌と向き合いながら、たまにこうして”中間報告会”のような機会を設けてお互いの励みにすることは刺激になりますね。(自分もこの機会のために準備した新曲2つと、初のマンドリン演奏を披露出来て楽しかったです!)本番があるとそのために無理にでも音楽と向き合う時間を作る必要が出てきますし、もし本番が無ければ自分たちで作ってでも歌う機会を自分自身に与えることは、特に大学を卒業して15年間くらいの若い時期にはとても有意義なことだろうと思います。仕事やプライベートの時間、上演にかかる経費をやりくりしてリハーサルや本番に望んだ彼らの姿に胸を熱くした一日でした。

 

 

これからも心身の健康を第一に、マイペースで健やかに歌や音楽と付き合ってくれることを願っています。また一緒に歌いましょう!そして賛助出演の成田七香さん、伴奏ピアニストの林直樹さん、スタッフでお手伝いしてくれた学生皆さん、本当にありがとうございました。たくさんの周りの人の支えがあって初めてステージに立たせてもらえるということへの感謝を引き続き大切にしていきたいと思います。

 

 

 

(※写真左:出演者の山内由香さんお手製のパンフレット。プログラムが多いため三つ折りでした(笑)  右上:終演後のステージで。  右中:テノール軍団によるカンツォーネメドレーとマンドリン初心者の共演。  右下:全員でのアンコール。)