「ドレミのうた」でアウトリーチ!

先週11/17は多治見市内の小学校で楽しいアウトリーチでした。

 

 

午後から差し込む西日の影響から、いつもと違って体育館を横向きに使って実施しました。5年生約70人を対象に、オペラアリアからカンツォーネ、日本の名曲や、教科書で児童たちも歌った曲などを、お話もふまえながら45分間(=授業時間)でお届けして来ました。

 

 

アウトリーチはいわゆる”音楽観賞会”とは異なり、児童たちには聴いてもらうだけでは無く、なるべく一緒に歌ったり考えてもらったりして、出来るだけ”参加してもらう=双方向で音楽に触れる”ことを意識してプログラムを構成しています。今はコロナ感染予防の徹底の影響で残念ながら一緒に声を出して歌うことは叶いませんが、この日は「ドレミのうた」をテノールが歌い、児童たちには一列ずつド、レ、ミ…と音階の担当を決めて、その音階になったら手拍子(クラップ)するというゲーム形式で参加してもらいました。

 

 

早いテンポの所では最初はなかなか揃わず、思わず声をあげて悔しがる子供たちも。また共演の秀平雄二さんによるピアノのコーナーでは、おとぎ話の”桃太郎”を題材にしたピアノ曲のイメージを子供たちに想像してもらって、クイズ形式でどんな場面かを当てるやり方で子供たちからはたくさんの発言も出ました。でもそういう自然なリアクションや、上手くいった時に笑顔が溢れることこそがアウトリーチの醍醐味です。今回訪れた小学校は静かに聴く時は聴き、楽しむ時は伸び伸びと楽しむことが出来る、メリハリのある授業態度が素晴らしい児童たちでした。

 

 

日本の古典芸能の歌舞伎と似て、多くのクラシックやオペラは年齢層の高い客層に支えられているのですが、こうして子供たちに音楽を紹介したり一緒に楽しんだりすることはとても有意義なことなので、これからも機会が頂けた時は積極的に関わっていきたいと思います。主催して各学校にお声がけして下さった多治見市バローホールのスタッフ皆様には心から感謝です、ありがとうございました!

 

 

 

(※写真左:秀平雄二さんのピアノコーナー。広い体育館ですが、全校生徒対象の音楽観賞会と違ってアウトリーチでは基本的に1〜2クラスぶんの児童が対象となることが多いため、コロナ禍以前は音楽室での実施が多かったですね。  写真右:「愛の妙薬」ネモリーノのアリアを日本語で歌ってるところ。)