第九シーズン到来

昨日は愛知県一宮市で、秋冬シーズン最初の第九でした。

 

まだ11月になったばかりですが、第九を歌うと今年も終わりが近づいてきたことを実感します。月並みですが、本当に1年が経つのが早いなとしみじみ…毎年秋冬に本番やそのためのリハーサルが多いことから、特にこの時期は時間が駆け足で過ぎて行くように感じるせいもあるかもしれませんね。

 

 

一宮市は愛知県の尾張地方を代表する市のひとつで、戦後は優れた紡績産業などでこの地域の復興と発展を支えてきた町です。主に地元一宮市民で編成された合唱団による第九(コンサートの第1部では「土の歌」などオーケストラ伴奏による合唱曲も演奏されました。)はエネルギーに溢れ、指揮者の田中祐子さんや合唱指導の神田豊壽さんのお人柄にも呼応してか、明るく朗らかな雰囲気が伝わってきました。ご年配の方も多くお見受けしましたが、当日のリハーサルも含む長時間の演奏と舞台上での待機、本当にお疲れ様でした!

 

 

20代の頃に結婚式場の聖歌隊のアルバイトのために一宮市に毎週のように通っていましたが、時を経て立派な演奏会(オーケストラは名フィル!)で第九のソロを歌わせて頂く日が来るなんて…懐かしい国道22号線を車で走りながら、少々感傷的な思い出に浸りました。お客様、たくさんの拍手をありがとうございました!

 

 

(※写真は名古屋フィルハーモニー交響楽団さんのツイッターから転載させてもらいました。下の左から2番目が合唱指導の神田豊壽さん。ご自身がテノール歌手なので、歌手としても合唱指導者としてもこれからも背中を見ながら色々と学ばせて頂くべき大先輩です。右から2番目が指揮の田中祐子さん。田中さんとはシーズンが終わる3月までにオペラを含む3回の舞台でご一緒させてもらえる予定です。そして素晴らしいソリストの皆さま!それぞれ色んなところで繋がりがあって、舞台裏も盛り上がりました。)