2人のGiovanniさんと!

藤原歌劇団公演「ドン・ジョヴァンニ 」が終わりました。

 

 

日生劇場での3回公演のうちの2回目と3回目に出演させて頂きました。主役のドン・ジョヴァンニ役だけが交代し、他の全キャストは同じメンバーという珍しい組み分けでしたが、それゆえの楽しさや発見も多かったです。どちらのジョヴァンニさん(韓国人のカルロ・カンさん、イタリア人のニコラ・ウリヴィエーリさん)もそれぞれの声、それぞれの魅力があって、ご一緒できて本当にたくさんの刺激を受けました。

 

 

自分にとっては今回がオッターヴィオ役のロール・デビューとなりました。正直に白状しますと…取り組む前までは実は、他のレパートリーと比べるとこの役にそれほどのシンパシーや興味を持っていなかったのですが(モーツァルト先生すみません!!)、稽古を重ねるにつれ、特に通し稽古や劇場に入ってからの仕上げの段階になってから急激に自分の内側に”ハマって”いき、昨日の最終日には「もっと歌ってみたい」と思うまでになりました。今年2月に同じくロール・デビューとなった「夕鶴」の与ひょう役もそうでしたが、やはり名作と言われるオペラ作品の役にはそれ相応の魅力が備わっているものだなと、あらためて実感することができました。

 

 

今回も指揮者のサッバティーニさん、演出の岩田達宗さん(※岩田さんとは今年の上半期だけで3つのオペラでご一緒できました!)から多くの助言やインスピレーションを受け、この作品の音楽的価値や内容の素晴らしさを知ることが出来ました。もちろん、全ては天才モーツァルトの芸術ゆえのこと、今回の一回ではたどり着けなかったその高みや深みに、これからも挑戦できる機会が訪れた時は是非トライしてみたいと思います!

 

 

終演後のロビーでのお客様お見送りの際にはたくさんの方にお褒めの言葉を頂くことが出来ました。これからも多くの人に藤原歌劇団の舞台に興味を持って頂けるよう、引き続き努力していきたいと思います。

 

 

(※写真はカーテンコール直後の舞台上にて。日本オペラ振興会のHPよりの転載です、本番の舞台及びリハーサル風景やキャストによるブログなどもご覧頂けます!https://www.jof.or.jp/)