ホールに響く「生」の音

栗東でのギターとの共演はたくさんの発見と喜びがありました!

 

素晴らしい音響効果をもつ栗東芸術会館の大ホールで、マイクを通さない生の音のギターと歌わせて頂きました。田中靖二さんの奏でるその音色の美しさに、固唾を飲んで聴き入って下さった客席の方々はもちろん、ステージにいる自分自身が心底うっとりしてしまいました。ギターって本当に音色の美しい楽器だなぁと改めて感じました。

 

 

会場のお客様が自然と耳をそばだてて音色に集中して下さっているのが伝わってきて、どんな弱音で歌っても聴き取ってもらえるという安心感のようなものを感じました。特に日本の歌(「落葉松」「ちいさい秋みつけた」)は暗い照明の演出効果もあってか、演奏者もお客様もさらに音への集中力が高まり、歌詞のひと言ひと言を一緒に共有出来ているような感覚でした。音楽の中でも言葉を扱う歌手としては、これは本当に大きな喜びですね。田中さんの「爪弾く」ギターがまさに会場のみんなの「心の琴線に触れる」かのようでした。(少なくとも自分の琴線には何度も触れて頂きました!)

 

 

最後の「アマポーラ」と「グラナダ」の2曲はさすがに音量の差もあるのでアンプにつないで演奏して頂きました。どちらもスペインの曲ですが、やはりギターとスペインの相性は抜群ですね!会場からもBravo~!がかかるほど盛り上がりました。おまけでアンコールにナポレターナの「オ・ソーレ・ミーオ」も演奏して、この時は田中さんのアレンジしたギターの奏法によって、ナポリのマンドリンを想像させてくれました。演奏者の高い演奏技術によって、ギターという楽器の多様性を存分に発揮して頂いたコンサートでした。

 

 

昨日の大雨から一夜空けて今日は晴天。今から羽田へ向かって飛行機で徳島県に行って来ます!言葉を大切に、子供たちに素敵な「魔笛」を聴いてもらえるよう頑張ってきます!

 

(※終演後のステージで田中靖二さんと。)