ハンガリーから来たバス・バリトン歌手

明日の午後は名古屋の宗次ホールで、アッティラ・レーティさんとコンサートです。

 

今日がアッティラさんとの初めてのリハーサルでした。伴奏の釣由美さんと一足先にステージでリハーサルしていた所に登場された、歴史上でも有名なフン族の首領・アッティラ(オペラファンにはヴェルディの同名作品でもお馴染みの名前ですね!)を彷彿とさせる強面(!)のハンガリー人歌手は、初対面の我々に意外なほどフレンドリーに挨拶と自己紹介をして下さいました。

 

最初は英語でお互いぎこちなくひと言ふた言言葉を交わした後、アッティラさんの方から「イタリア語出来る?」と尋ねられてイタリア語に変更。この瞬間、もう全ての壁は取り払われたも同然でした(笑)!以前から知り合いだったかのようにお互いのこれまでキャリアやレパートリーのこと、明日のプログラムのことについて意見交換が進み、さらにはアッティラさんの日本人の知人のお話や、ご自身が日本語や日本文化に興味があって個人的に勉強されている話などあっという間に話題は広がりました。改めて歌手にとってイタリア語(お互いレパートリーの中心がイタリアものなので。)がいかに有用かを再認識しましたが、イタリア語の持つリズム感、スピード感、良い意味での語彙の少なさ(その分、身振り手振りのジェスチャーや顔の表情が豊かですね)などが、国籍を問わずオペラ歌手には向いてるのかもしれませんね。

 

 

話が少し逸れましたが、アッティラさんの東欧出身歌手ならではの声の響きはリハーサルですでにホールに深々と広がり、バスからバリトンまで広い音域をカバーできることからプログラムも本当に充実しています。いくつか一緒に歌わせてもらう二重唱は自分でも本当に楽しみです。

 

 

宗次ホールの素晴らしい音響に包まれて、そして男二人の舞台に花を添えて下さる格好のピアニスト・釣由美さんの伴奏に支えられて、明日はたっぷりとオペラの名曲を楽しんで頂けたらと思います。どうぞご期待下さい!

 

 

(※チラシ裏面。なおチケットは完売していますのでご注意下さい。キャンセル待ちをご希望の方は、会場に直接お越し頂いて順番待ちの手続き等が必要ですので、宗次ホールにお電話等でご確認の上ご来場下さい。)