親子

3月2日の岩国市でのコンサートでは、前日に古希を迎えた父親の指揮で歌いました。

 

地元のアマチュア音楽家の有志によるソロ・吹奏楽・オーケストラ・合唱などによって構成される「ゆう音楽祭」の10周年記念演奏会ということですが、第一回よりオーケストラの部では中井勝氏の指揮の元、「メサイア」の中から数曲を毎回取り上げ続けて来られていて、いずれ将来は「メサイア」全曲演奏を達成したいとのお話を伺いました。

そして今回初めてテノールソロの曲(2曲)を取り上げるということで、岩国市と同じ山口県東部出身の自分が出演させて頂きましたが、結果的に実父と共演する初めての機会となりました。

 

ちなみに中井勝氏(?)は元々公立高校の音楽教諭で、吹奏楽コンクール全国大会金賞4回受賞など吹奏楽の世界で長年功績を残してきました。近年は広島県や山口県の大学などでのオーケストラや吹奏楽の指導を中心に、また吹奏楽連盟全国理事として各地にクリニックや審査員として元気に飛び回っています。

 

とは言え冒頭にご紹介したとおり70歳を迎え、家族としてはどうか健康上に無理のない範囲での活動を願ってやまないところですね(笑)

 

 

舞台での立ち位置の関係で、実際には指揮姿や表情はほとんど見ることが出来ませんでしたが、生まれて初めて(そしておそらく今後ほとんど実現しないであろう……)父親の指揮で演奏することに感慨深いものがありました。

 

 

聴きに来てくれた母親共々、自分に音楽と声を与えてくれた両親には感謝してもしきれません。声楽家として独り立ちするまで、長い間ご苦労をおかけしました。歌や舞台を通して少しずつでも恩返ししていきたいと思っています。

 

(※写真は終演後の楽屋前で照れる両親と強引に記念撮影。下は楽屋のモニターに映った本番の様子。オーケストラにも合唱にも、さらには舞台監督にも、高校の部活仲間がたくさん参加していてこれまた感慨深い再会となりました!)