最終日公演と次の準備と

銀座の「愛の妙薬」初日を終え、明日の再上演の翌日には東京の羽田空港から山口県へ飛行機で移動です。

 

ドニゼッティ作曲の「愛の妙薬」の2日後、3/2(日)は山口県岩国市でヘンデル作曲の「メサイア」を歌います。抜粋上演なのでアリア2曲のみですが、レパートリーとは言え楽譜を見ながらさらい直したりイメージトレーニング的なことをしてるものの、なかなか同時に時代も様式も異なる2種類以上の音楽は取り組みづらいのものですね。ましてまだ明日は「愛の妙薬」上演が残っていますのでそちらに全て集中したいところですし。

 

 

ちなみにこの2作品の間には90年の隔たりがあり、音楽様式はもちろん、声楽的(特にテノール)にも大きく変化しているので、「メサイア」本番までの短時間でうまく切り替えができればと思います。

 

 

 

なお余談ですが、この「メサイア」で指揮をする中井勝氏は実父です。昨日は銀座まで「愛の妙薬」を観劇に山口県から来てくれたので、終演後は「メサイア」の打ち合わせも兼ねて珍しく親子水入らずでささやかな打ち上げをしました。日曜日の演奏会が最初で最後の共演機会になるかもしれないので、個人的にはやはり感慨深いものがあります(音楽の道に進む上で長年大変な心配をかけてきましたので……)。

 

 

 

 

ともかく、まずは「愛の妙薬」2回目上演で無事役割を果たせるよう、疲れた喉と体を休めて良い状態で本番を迎えたいと思います。明日も昨日の初日と同じく、たくさんのお客様にご覧頂けたら嬉しいですね。オペラ通の方もオペラ初心者の方もきっと喜んでもらえると思います、どうぞお楽しみに!

 

 

(※写真は左から「メサイア」(ベーレンライター版)と「愛の妙薬」(リコルディ版)の楽譜。本日勉強後に撮影。でも世界中の歌手がこれと同じ楽譜を手にして演奏していると思うと、やはりクラシックはグローバルなものだと感じさせてくれます。)