大ホールからサロンへ

八王子の「カルミナ・ブラーナ」は大迫力、大興奮でした!

 

当日は台風が接近中で悪天候が心配されましたが、開演時も終演時もちょうど小康状態で電車もまだ大きな乱れが無くラッキーなタイミングでの公演でした。その日の夜からいよいよ本格的に崩れて、翌日は朝から交通機関に大きな影響が出ていたので、無事に開演できて本当に幸運でした!

 

 

「カルミナ・ブラーナ」の上演は大編成のオーケストラに子供合唱を含む大人数の合唱が加わり(※写真はゲネプロの様子)、さらに照明効果で視覚的にも興奮を誘う絢爛豪華なものでした。イタリア語で舞台の本番やコンサートなどの上演を”Spettacolo(スペッターコロ)”と訳すのですが、まさに”スペクタクル”な時間を指揮の西本さんをはじめ、出演者と、そしてお客様と一緒に過ごすことができました!

 

 

この曲は何と言っても合唱が主役ですが、難解なリズムや複雑な歌詞、プロ歌手でも苦労する音域の広さなどの難関を見事にクリアされて、素晴らしい歌声を会場いっぱいに鳴り響かせていました。演奏する側の興奮やテンションの高さがそのまま客席に伝わったのかもしれませんね、終演後の合唱団への大きな拍手が特に印象に残りました。

 

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2000人の大ホールから一転、次は25日(水)名古屋市千種での100人収容の会場でサロンコンサート「Voce e’ notte(夜の声)」に出演です。カンツォーネ・ナポレターナの曲名を題した、バリトンの岡本茂朗さんとの”オトコクサイ”室内コンサートです(笑)。

 

本業のオペラのアリアや二重唱はここでは封印!さらに、普段よく歌うカンツォーネの名曲たち(「オ・ソーレ・ミーオ」「カタリー」「フニクリ・フニクラ」などなど)も今回はお控え頂いて(笑)、今まで歌いたくてもなかなか披露する機会が無かった自分たちの「愛唱歌」にスポットライトを当ててあげたくて企画しました!

 

例えば学生の頃購入したお気に入りのテノールのCDにさりげなく収録されていたあの曲、憧れの歌手がリサイタルのアンコールで歌った小品、「帰れソレントへ」や「サンタ・ルチーア」などの名曲の脇でひっそりと、でもなぜかいつまでも印象に残っていた気になる存在の佳作……

 

 

自分のコンサートではどうしてもセカンドチョイスになりがちで、長年楽譜を温めていながらもこれまで演奏機会が無かった曲を選んでみました。9曲歌いますがその内6曲が初披露、残りのうち2曲もコンサートホールでは初演奏となります(唯一の機会はレストラン内でした!)。

 

 

普段の大きな会場や立派な音楽ホールとは異なり、サロンコンサートらしい100席だけの限られたスペースでお客様と近い距離で、お話も交えていつもより少しデリケート&ナイーブに(?)歌ってみたいと思います。「こんな一面もあったんだ!」「こんな声も出せるんだ!」と思ってもらえたら嬉しいですね、皆様のご来場をお待ちしています。

 

PS:もしやアンコールがあればサプライズもある…かも?