門下生発表会で仕事納め

27日の門下生発表会をもちまして、年内のスケジュールが全て終了致しました。

新国立劇場への初出演と藤原歌劇団入団、2夜連続ロッシーニコンサートなど、東京での大きな舞台が印象深かったこの一年ですが、最後は母校の音大生をはじめとする門下生発表会でCaro mio benと’O sole mioを歌って締めくくりとなりました。

 

 

歌手としてのホームページであることから極力、歌手活動以外の内容は避けていますが、こうして自分よりさらに若い歌手たちの演奏に触れると、やはり自分の通ってきた道ゆえに感慨深いものがありましたので写真をUPさせて頂きました。きっと将来舞台でお互いプロとして声を張り上げる日が来るだろうと信じて、彼らと共にこれからも声楽の道を勉強し続けていこうと思います。

 

 

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今年はこのホームページをリニューアルしたことで、本当にたくさんの方々からお声を掛けて頂いたり、コンサートにご来場頂いたりしました。ご覧下さった皆様、本当にありがとうございました。

 

決して自分はパソコンやネット分野に明るいわけではなく、その活かし方や技術的なことが十分理解できていないのでHP上で自らが関わる部分についてはお恥ずかしい限りですが、ブログや写真をアップする作業を通じて、一つ一つの舞台に対する思いや演奏後の感想を書き残したり、作品にまつわるこぼれ話や些細な個人の私見を紹介する機会はとても大切なことだと思うようになりました。

 

 

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「メダルは仕舞って、もう見ることはないでしょう」とのノーベル賞受賞の山中伸弥教授の言葉がありました。分野はもちろん異なりますが、どんな重要な劇場での本番も、どんな一流の音楽家との共演も、或いは称賛されたり褒めてもらったりした嬉しい気持ちも、長い歌手人生のほんの1ページに過ぎず、ひとつの舞台が終わればまたすぐ翌日から、またはもうその日から、次の作品の勉強や自分の発声技術の課題に取り組む研究が始まると言う意味で非常に心に響いたコメントでした。

 

発表会の講評で「発表会が単なる思い出にならないようにしよう。」と教え子たちに話したのも、実は自分自身のために言ったように思います。

 

 

2013年もたくさんの大きな舞台が予定されています(年明けにも発表する予定です!)。でも中学校や町営の体育館から立派なオペラ劇場まで、場所が変わっても演奏する音楽に対する思いは決して変わりませんし、常に「Bella voce=いい声で歌いたい」という信念だけは揺らぎません。来年もさらなる声造りに励みたいと思います!!

 

 

皆様、この一年間ご声援ありがとうございました。また来年も引き続き応援して頂けるよう精進して参りたいと思います、どうぞよいお年をお迎え下さい!!!

 

 

 

中井亮一 拝

 

 

 

 

追伸:HPの冒頭のコメントやプロフィール及び後援会ご案内ページは2013年版に差し替え作業中ですが、完了までは当面現状のまま表示致します。ご了承頂き、いましばらくお待ち下さい。