ラジオ放送訂正(→全国ネット)と「第九」のお知らせ

ラジオNHK-FMで今週12月9日(日)に放送予定のリサイタル番組は全国ネットでした!!!

こちらの勘違いで、愛知県もしくは東海3県くらいの地方番組と思っていました……お詫びして訂正させて頂きます。(後援会の皆様にも、会報でお知らせした内容が間違っていました。もしこのHPをご覧になられた方は周りの方にご伝達頂けたら幸いです……ごめんなさい!!)

 

放送時間や内容に変更はございません。曲目や詳細は当HPのスケジュール欄該当ページ、及びNHKの該当番組のHPにもご案内されていますのでどうぞご確認下さい。

 

 

 

ラジオ放送の前日8日(土)は、先日「メサイア」でも共演させて頂いた名古屋フィルハーモニー交響楽団さんと今度は「第九」でまた共演です。(円光寺雅彦さん指揮)

 

ちなみに来週13日(木)はセントラル愛知交響楽団さんと「第九」。短い期間のうちに、この地方を代表する素晴らしいプロオーケストラと続けて共演できる機会を頂き、「第九」を歌うこと自体への喜びも合わさって、今からとても興奮しています。

 

 

 

 

終演した12月2日の感動的な「メサイア」では、またあるお一人の巨匠(マエストロ)と新たなご縁を頂くことになりました。

 

指揮者の三石精一さんは80歳になられるそうで、このヘンデル協会さんの「メサイア」全48回公演の創成期にあたる第1回からをご存じの巨匠ですが、私にとってはさらに、三石先生が藤原歌劇団で長らくご活躍だったこと、その期間にあの藤原義江とも近くで接しておられたということで、とても貴重な御仁ということになりました。

 

 

打ち上げ中のわずかな時間ではありましたが、いくつかの藤原義江に関するエピソードや、当時のオペラ界の実情なども振り返ってお話して頂きました。インターネットや辞書などでは知り得ない「生きた記憶」を答辞を知る世代の方から伝え聞く機会は、私のような若輩音楽家にとってはかけがえのない大切な時間です。

 

「今度は東京で藤原ゆかりの人達と一緒に食事でも行きましょう」と優しくお話下さったその雰囲気からは、本番の演奏と同じでまさしく「巨匠=マエストロ」だけが醸し出す、あの独特の「懐の深さ」を感じました。

 

 

 

約半世紀、48回も続く歴史ある「メサイア」に出演できて本当に光栄でした。三石先生と巡り合えたのも、この歴史と格式あるヘンデル協会さんだからこその幸運だったことと感謝しております。ご依頼頂いたヘンデル協会の皆様、本当にありがとうございました。

 

(写真は終演後に楽屋前で。共演した「素晴らしい」メゾ・ソプラノの三輪陽子さんと。)