祭のあとで~その5~

こして連続で写真を見ると、曲を追うごとにだんだんエスカレートしてたようですね……(苦笑)

バットマンに続き、なんとこちらも『セヴィリアの理髪師』より、今度は伯爵とその敵役であるバルトロ(吉川健一さん)との二重唱。「パ~チェ~ジョ~ィア~♪」と鼻声でしつこくまとわりつく、2幕冒頭のシーンです。

 

実際のオペラでも、伯爵はバルトロの家に侵入してなんとか恋するロジーナに近寄ろうと、ニセの音楽教師に変装して鼻声で登場するオカシな場面なのですが、今回はさらに「メーターを振り切って」(笑)、色眼鏡+外人風+自転車のヘルメット、そして当日のコンサートの舞台では大きな肩掛けカバンを持って(中にはロッシーニの写真が表紙の楽譜)自転車を押して登場したのでした!なんともオカルトな!

 

 

もちろん、どんなキテレツな格好であろうと、ストーリーの本質が変わるわけではありません(古今東西、世界中で様々な演出が存在するのもオペラの魅力ですね!)。胡散臭い突然の訪問者が、「あなたに神のご加護がありますよ~に。」なんて呪文のようなセリフを言いながらズケズケと部屋に入ってくることに癇癪をおこすバルトロ、これなら変装がばれずにうまくいきそうだとほくそ笑む伯爵。なんと分かりやすいことでしょう!!(笑)

 

 

 

写真では分かりませんが、ちなみにこの時べストの下に来ていたTシャツはロッシーニの風刺絵がプリントされた世界で1枚のオリジナル。客席から気付かれた方がいたら、あなたはもう立派な「ロッシーニ・マニア」です!!

 

(続く)