祭のあとで~その2~

まずは『タンクレーディ』アルジーリオ役。一国の王であり、娘に政略結婚を迫る厳格な父親でもあります。

まず皆様に知っておいて頂きたいのは、今回は演奏会形式ということで衣装や小道具は基本的に全て「自前」です。

 

 

そんな中この「ロマンスグレー」(天羽さんがなぜかこの単語がお気に入り)のかつらは天羽さんの専属スタイリストさんから拝借。メガネは前日リハでスタッフさんが買い出し、安売り量販店ド○キ・ホーテから携帯写メールでサンプルを送って本人が選択。本番終了後、買い取りました(999円)。

 

実際の舞台では杖をつき、動作を大きくゆっくりめにして役作り。声もやや重めにポジションを下げて威厳を出そうとしましたが、アゴヒゲが邪魔して(!)ただでさえ自分には技術的に難しいこのに、さらにコントロールが困難になりました(苦笑)。

 

 

 

ロッシーニの中ではバリ・テノールと言われる重い声のために書かれたこの曲、まだまだ思うようには歌えませんが (2010年東京文化会館でオペラ全曲公演に出演)、実はとても好きな役柄です。

 

(続く)