ひと区切り~東京生活へ

名古屋で14日の本番が終わって、これでコンサートはひと区切りです。

「平和のリサイタル」とあるように、特にプログラム後半は反戦・平和への思いのこもった曲が続きました。下垣さんのファンの方も毎年楽しみにしておられるようで、「長崎の鐘」「さとうきび畑」「一本の鉛筆」などを時折涙をすする音の聞こえる中でじっくりと聴いて頂きました。

 

 

他の歌い手さんのお客様の前で歌うことには少なからずプレッシャーやアウェイ感も無くはないのですが、今回の”下垣真希さんのお客様”は皆さんとても温かい雰囲気で、初めての”客人”である私にも最初から最後まで大きな拍手をして頂きました。嬉しいですね。

 

 

アリアからカンツォーネ、ミュージカル、そして日本の歌も歌わせて頂いたので、あらかた自分のレパートリーをなぞる感じ(ロッシーニはやはり披露するタイミングが難しいと再認識…..!!いつか是非。)にはなったのですが、外国ものはともかく、思った以上に日本の歌(「われは海の子」「さとうきび畑」「椰子の実」他)にも好評を頂きました。

 

 

日本の歌を歌うにはまだまだ人生経験が足りないもので、なかなか自ら積極的には取り上げることはありませんが、終演後にお客様や共演者の方から温かい感想を頂くとやっぱり嬉しいものですね。

 

これからも自分なりに日本の歌も増やしていければと思いました。

 

 

下垣さん、伴奏者の北川さん、スタッフの皆様、本当にありがとうございました!

 

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さて、今週からいよいよ『夢遊病の女』(V.ベッリーニ作曲/写真↑)に向けて東京生活がスタートです。

 

マンスリーマンションで50日余り、さぞ暑い東京、節電の東京、満員電車の東京を存分に味わう夏が始まります(笑)

 

レッスンやヴォイストレーナーなどの副業、さらに日本語やドイツ語など他の分野の歌にも一切触れる必要のない、純粋な意味で”専門分野に没頭できる時間”を持てるのはイタリア留学中以来かもしれません。

 

まして、約1か月半もの間『夢遊病の女』というひとつの作品に限定して取り組める機会は、Pesaroのロッシーニ・フェスティヴァル(「ランスへの旅」)での1か月を思い起こさせます。違いはホームステイだったことくらいでしょうか。あの時も暑い&熱い夏でした。(※8/8には立川市でコンサートに出演。『セヴィリアの理髪師』からアリアと重唱。)

 

 

藤原歌劇団へは客演の立場なのでもちろん不安も大きいですが、今はじっくりと勉強ができる環境への喜びの方を強く感じています。絶対成長したいと思います。

 

 

さあ、100円ショップに買い物に行かなくては!!